TOEIC® Part 5で we / us / our / ours や who / which / whose のような候補が並ぶと、単語の意味だけでは決めにくくなります。復習では、空所の後ろに名詞があるか → 空所が主語・目的語・所有のどれか → 直前に受ける名詞があるか → 後ろの節に何が不足しているかの順に確認します。
この記事で扱うのは、すでに解いた1問です。10分で原因を1つに絞り、問題文を写さず判断だけを1行に残します。新しい問題を含む毎日の進め方は、TOEIC Part 5を平日10分で勉強する手順で確認してください。
先に確認: 本記事の「代名詞・関係詞問題」は、復習手順を説明するための英語習慣ラボ編集部の呼び方です。IIBC・ETSが示すPart 5の公式設問分類ではありません。4つの確認順、10分、翌日3分も公式の推奨時間や学習法ではなく、既出1問の判断を整理するための当サイトの運用例です。
公式形式と、この記事で扱う範囲
IIBCの公式情報では、TOEIC Listening & Reading Testのリーディングセクションは75分・100問です。Part 5は短文穴埋め問題30問で、不完全な文を完成させるために4つの選択肢から最も適切なものを選びます。
IIBCの「テストの形式と構成」ページには、Part 5単独の解答時間、「代名詞問題」「関係詞問題」という分類、その出題数は掲載されていません。本記事の10分は、本番の時間配分ではなく、学習時に既出1問を復習する時間です。
IIBC・ETSが公開する公式問題、選択肢、解説、Directionsは転載しません。この記事の練習文と選択肢は、すべて英語習慣ラボ編集部が独自に作成したものです。手元の問題を復習するときも、教材名・ページ・問題番号だけを記録し、問題文や選択肢を公開メモへ複製しないでください。
Cambridge Dictionaryの文法資料では、代名詞は名詞や名詞句の代わりに使われ、主格と目的格などで形が変わること、所有を表す限定詞は名詞の前に置き、所有代名詞は名詞の代わりに単独で使うことが説明されています。また、関係代名詞は関係節を導き、受ける人・物、節の種類、節内での役割によって形を選びます。
この記事では説明を読みやすくするため、my / our / their などを「名詞の前に置く所有の形」、mine / ours / theirs などを「名詞の代わりに使う所有代名詞」と呼び分けます。
この手順を使う問題、別の記事へ分ける問題
選択肢に代名詞や関係詞があっても、最後に迷った原因が別なら復習先を分けます。
| 最後に迷った点 | 復習先 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 空所に名詞・形容詞・副詞・動詞のどれが必要か | 品詞問題 | 空所の役割から品詞を決める |
| 主格・目的格・所有の形、または関係詞の役割に迷った | 代名詞・関係詞 | 本記事を続ける |
| 動詞の単数・複数、時制、態、後続形に迷った | 動詞問題 | 動詞形を4点で確認する |
| 前置詞か接続詞かを、後ろの句・節で迷った | 前置詞・接続詞 | 名詞句と節から判断する |
| 文法上は入るが、語の意味・用法で迷った | 語彙問題 | 正解語と迷った1語を比べる |
| 新しい問題を含め、量と順番を決めたい | Part 5全体 | 平日10分ルーティン |
1問を複数の表へ無理に当てはめる必要はありません。最後に判断が止まった原因を1つ選び、それ以外は手元の教材の解説へ戻します。
先に見る4点|代名詞・関係詞の判断表
| 確認 | 最初に見る場所 | 記録 |
|---|---|---|
| 1 名詞の有無:空所の直後に名詞があるか | 空所の次の1〜3語 | 名詞あり・なし・未確認 |
| 2 空所の役割:主語・目的語・所有のどれか | 動詞、前置詞、名詞との位置関係 | 主語・目的語・所有・保留 |
| 3 受ける名詞:関係節が説明する人・物があるか | 直前の名詞と句読点 | 人・物・なし・保留 |
| 4 節の不足:必要な主語・述語・目的語がそろうか | 関係節の主語・述語・目的語 | 主語不足・目的語不足・所有・完全・保留 |
この表は、上から機械的に正答を出す公式ではありません。her のように目的格と名詞前の所有の形が同じ語もあります。that のように複数の働きを持つ語もあります。句読点、動詞の型、文全体の意味、教材の解説まで照合してください。
最初に覚える最小の区別
| 文中の役割 | 一人称複数の例 | 置かれやすい位置 |
|---|---|---|
| 主語 | we | 述語動詞の前 |
| 目的語 | us | 動詞・前置詞の後ろ |
| 名詞の前に置く所有の形 | our | our schedule のように名詞の前 |
| 名詞の代わりに使う所有代名詞 | ours | The final copy is ours. のように単独 |
| 再帰・強調 | ourselves | 主語と同じ人を受ける、または強調する位置 |
語形表を暗記するだけでなく、今回の空所が文の中で何をしているかを一つ言えるようにします。
準備するもの
- 解説と正答を確認できる手持ちの問題集、またはIIBC・ETSの公式サンプル
- 代名詞または関係詞で迷った、解答済みの1問
- 文法・用例を確認できる文法書または辞書
- 紙またはメモアプリ
- 5〜15分で鳴るタイマー
問題文や4つの選択肢を復習ログへ丸ごと写す必要はありません。教材名、ページ、問題番号、4点の判断だけを記録します。
5分・10分・15分の使い分け
| 取れる時間 | 対象と行うこと | 終了条件 |
|---|---|---|
| 5分 | 既出1問を解き直し、名詞の有無と空所の役割を口頭確認、解説照合 | 最初に迷った点を1つ残した |
| 10分 | 既出1問の4点を記入し、解説・辞書で確認 | 根拠1文と翌日の確認日を残した |
| 15分 | 既出1問の10分手順に自作英文1文を追加 | 同じ役割を別の文で再現した |
時間が増えても、最初から問題数を増やしません。10分で原因が特定できなければ「未確認」と残し、15分の自作英文へ進まず、教材や文法書の該当説明を確認します。
10分で代名詞・関係詞を復習する手順
| 時間 | 行うこと | 終了条件 |
|---|---|---|
| 0〜1分 | 正答と解説を隠して1問解く | 答えと自信度を決めた |
| 1〜3分 | 空所の直後に名詞があるか確認する | 名詞あり・なしを示した |
| 3〜5分 | 空所が主語・目的語・所有のどれか確認する | 文中の役割を1つ言えた |
| 5〜7分 | 直前に受ける名詞があるか確認する | 人・物・なしを示した |
| 7〜8分 | 後ろの節に不足する要素を確認する | 主語・目的語・所有・完全を分けた |
| 8〜9分 | 解説・辞書と照合する | 推測と確認済み情報を分けた |
| 9〜10分 | 1行ログと翌日の入口を残す | 根拠1文と次回確認日を記録した |
0〜1分|正答を隠して解き直す
解説、正答、前回の書き込みを隠し、同じ1問を解きます。答えと一緒に、自信度を付けます。
- ○:空所の役割と選んだ形を説明できる
- △:答えは選べるが、主語・目的語・所有のどれか説明できない
- ×:答えを決められない、または前回と違う形を選んだ
正答を覚えていても、根拠を再現できなければ△です。
1〜3分|空所の直後に名詞があるか確認する
まず、空所の次の1〜3語だけを見ます。
空所の直後=【 】|中心になる名詞=【 】|名詞あり・なし・未確認
名詞が直後にあるなら、our schedule の our や、whose delivery record の whose のように、名詞へ所有関係を加える形が候補になります。名詞がないなら、ours のように名詞の代わりをする形や、主格・目的格などを確認します。
ただし、形容詞が名詞の前に入ることがあります。空所の直後が形容詞でも、その先の中心名詞まで見てください。
3〜5分|空所が主語・目的語・所有のどれか確認する
空所の前後から、文中の役割を一つずつ確認します。
| 見える形 | 最初の候補 | 追加で確認すること |
|---|---|---|
| 空所 + 述語動詞 | 主語の形 | 別の主語がすでにないか |
| 動詞 + 空所 | 目的語の形 | その動詞が目的語を取るか |
| 前置詞 + 空所 | 目的語の形 | 前置詞句全体の意味が合うか |
| 空所 + 名詞 | 名詞の前に置く所有の形 | 中心名詞まで確認したか |
| be動詞 + 空所、後ろに名詞なし | 所有代名詞など | 補語として意味が成立するか |
| 主語と同じ人・物を受ける | 再帰代名詞 | 再帰か、単なる強調か |
位置だけで決めず、動詞の型と文全体の意味を確認します。
5〜7分|直前に受ける名詞があるか確認する
関係詞らしい候補があるときは、空所の直前に、後ろの節が説明する名詞があるかを探します。この名詞を、この記事では「受ける名詞」と呼びます。
受ける名詞=【 】|人・物・なし・保留|句読点=【 】
the applicant who ... なら applicant、the report which ... なら report が受ける名詞です。人なら who / whom / whose、物なら which / whose などが候補になりますが、これだけで決めません。次に、関係詞が後ろの節で担う役割を確認します。
that は関係代名詞以外の働きも持ちます。また、制限用法・非制限用法、前置詞の位置などで使える形が変わります。カンマや文体を含め、教材の解説と辞書で照合してください。
7〜8分|後ろの節に不足する要素を確認する
空所の後ろだけを見て、主語・述語・目的語を確認します。
| 空所後の形 | 関係詞が担う可能性 | 確認例 |
|---|---|---|
| すぐに述語動詞が続き、主語がない | 主語 | applicants who submit ... |
| 主語 + 他動詞があり、その目的語がない | 目的語 | the report which the analyst prepared |
| 名詞が続き、受ける名詞との所有関係を示す | 所有 | a vendor whose record ... |
| 主語・述語・必要な目的語がそろう | 関係副詞・接続詞など別の候補 | 場所・時・理由、文全体の構造を教材で確認 |
「完全・不完全」は、単語数ではなく、その動詞が必要とする要素がそろっているかで判断します。目的語を取らない動詞なら、主語と述語だけで節が成立する場合があります。動詞の型が分からなければ、無理に決めず辞書で確認してください。
8〜9分|解説・文法書・辞書と照合する
次の順で確認します。
- 正答と自分が選んだ形が一致するか
- 空所の直後に中心名詞があるか
- 空所が主語・目的語・所有のどれを担うか
- 関係詞なら、受ける名詞は人か物か
- 後ろの節で不足している要素は何か
- 他の選択肢が合わない理由を、確認済みの範囲で言えるか
答えが合っていても、「人だからwho」のように一つの特徴だけで決めていたら、節内の役割まで確認して根拠を直します。確認できない点は「未確認」と残してください。
9〜10分|判断を1行ログにする
問題文ではなく、判断を再現する情報だけを残します。
代名詞・関係詞復習ログの型
日付|教材・問題番号|直後の名詞|空所の役割|受ける名詞|節の不足|根拠1文|翌日=未・○・△・×
日付:|教材・問題番号:|直後の名詞:|空所の役割:|受ける名詞:|節の不足:|根拠1文:|次回確認日:/判定:未・○・△・×
架空の教材名、問題番号、実施結果は入れません。次回に時間が取れなければ、次に学習できる日に同じ1問だけを確認します。
完全自作英文で判断順を確認する
以下の練習文と選択肢は、すべて英語習慣ラボ編集部が独自に作成したものです。TOEIC公式問題・選択肢・解説の転載ではありません。
例1|名詞の前に置く所有の形
The marketing team revised its proposal before the client meeting.
- 選択肢例:it / its / itself / theirs
- 直後の名詞:
proposal - 空所の役割:
proposalが誰のものかを示す - 根拠1文:空所の直後に名詞があり、単数の組織
the marketing teamを受ける所有の形なのでitsが合う。 - 和訳:マーケティングチームは、顧客との会議前に提案書を修正した。
例2|前置詞の後ろに置く目的格
The supplier sent the revised estimate to us before noon.
- 選択肢例:we / us / our / ours
- 直後の名詞:なし
- 空所の役割:前置詞
toの目的語 - 根拠1文:前置詞の後ろで「私たちに」を表す目的格が必要なので
usが合う。 - 和訳:供給業者は正午前に、修正した見積書を私たちへ送った。
例3|関係詞が節の主語になる
Applicants who submit the form by Friday will receive a confirmation email.
- 選択肢例:who / whom / whose / which
- 受ける名詞:人を表す
Applicants - 後ろの節:
submitの主語が空所になっている - 根拠1文:人を受け、関係節の主語として
submitを行う形が必要なのでwhoが合う。 - 和訳:金曜日までにフォームを提出した応募者には、確認メールが届く。
例4|関係詞が節の目的語になる
The report, which the analyst prepared last week, includes the updated forecast.
- 選択肢例:who / which / whose / where
- 受ける名詞:物を表す
The report - 後ろの節:主語
the analystと動詞preparedはあるが、準備した物を表す目的語が空所 - 根拠1文:物を受け、関係節で
preparedの目的語になる形が必要なのでwhichが合う。 - 和訳:その報告書には、分析担当者が先週作成した更新後の予測が含まれている。
例5|関係詞が所有を示す
We contacted a vendor whose delivery record met our requirements.
- 選択肢例:who / whose / which / whom
- 受ける名詞:
a vendor - 直後の名詞:
delivery record - 根拠1文:業者と配送実績の所有関係を示し、直後の名詞を限定する形が必要なので
whoseが合う。 - 和訳:私たちは、配送実績が要件を満たした業者へ連絡した。
実際の問題では、句読点、前置詞、制限用法・非制限用法、動詞の型によって候補が変わります。自作例の一部だけを当てはめず、手元の教材の解説と辞書の用例で確認してください。
翌日は3分で4点を再判定する
翌日は前日のログと解説を隠し、同じ1問だけを確認します。
| 時間 | 行うこと | 判定 |
|---|---|---|
| 0〜1分 | 正答を隠して解く | 正答を選べたか |
| 1〜2分 | 名詞の有無、空所の役割、受ける名詞、節の不足を口頭で言う | 4点を説明できたか |
| 2〜3分 | 解説と前日の根拠1文を照合する | ○・△・×を記録 |
- ○:正答と主な根拠を再現できた
- △:正答したが、空所の役割または節の不足を説明できない
- ×:誤答した、または根拠が前日と矛盾した
△・×でも問題数を増やしません。同じ1問を次に使える3分枠へ移し、最初に止まった確認だけを残します。
よくある失敗と、その場の戻し方
| 失敗 | その場の戻し方 |
|---|---|
人だから who、物だから which だけで決める | 後ろの節で主語・目的語・所有のどれが不足しているか確認する |
| 空所直後の1語だけを見て、中心名詞を見ない | 形容詞を越えて中心名詞まで囲む |
| 主語と目的語の形を和訳だけで選ぶ | 動詞・前置詞との位置関係を示す |
my と mine の違いを語形表だけで覚える | 直後に名詞があるか確認する |
that をいつでも関係代名詞と考える | 受ける名詞、節の役割、句読点、別用法を教材で確認する |
| 10分で決まらず、問題を追加する | 「未確認」と残し、同じ1問の解説・辞書へ戻る |
復習チェックリスト
- ☐ 既出1問だけを選んだ
- ☐ 空所の直後に中心名詞があるか確認した
- ☐ 空所の役割を主語・目的語・所有・保留から選んだ
- ☐ 関係詞なら、受ける名詞を示した
- ☐ 後ろの節で不足する要素を確認した
- ☐ 正答・解説・辞書と照合した
- ☐ 問題文を公開ログへ転載しなかった
- ☐ 根拠1文と次回確認日を残した
FAQ
主格・目的格・所有格の表を全部暗記してから始めるべきですか?
最初に完璧に暗記する必要はありません。今回の1問で使う人称だけを、主語・目的語・名詞の前・名詞の代わりの4位置で確認します。判断後に表へ戻る順で十分です。
関係詞の後ろが完全な文か、不完全な文か分かりません
まず主語と述語を示し、その動詞が目的語を必要とするか辞書で確認してください。主語・述語が見えるだけでは、目的語までそろっているとは限りません。10分で確認できなければ「保留」とし、教材の解説へ戻ります。
who と whom はどう分けますか?
関係節で主語になるか、動詞・前置詞の目的語になるかを確認します。ただし、現代英語では文体や前置詞の位置による使い分けがあります。今回の問題の句読点と文体を含め、教材や辞書の説明を照合してください。
1日に何問復習すればよいですか?
本記事の基本は1問です。10分で根拠1文と翌日の入口を残せたら終了します。新しい問題も進めたい日は、Part 5の平日10分ルーティンで量を決めてください。
今日の終了条件
今日の終了条件は、次の4つです。
- 既出1問の空所直後に名詞があるか確認した
- 空所の役割と、関係詞なら受ける名詞を示した
- 後ろの節で不足する要素を確認した
- 根拠1文と翌日の確認日を残した
次に別のPart 5問題タイプを選ぶときは、TOEIC学習ガイドへ戻ってください。週末に実施状況を見直すなら、英語学習の週次レビュー15分で、できた日と止まった理由だけを記録します。
学習全体の現在地を確認する:今日の記録を残したら、90日の学習現在地ボードで、今の状態に近い次の1手を1つ選べます。
参考情報
- IIBC「TOEIC Listening & Reading Test:テストの形式と構成」
- IIBC「TOEIC Listening & Reading Test:サンプル問題 Part 5」
- Cambridge Dictionary Grammar「Pronouns」
- Cambridge Dictionary Grammar「Pronouns: personal」
- Cambridge Dictionary Grammar「Pronouns: possessive」
- Cambridge Dictionary Grammar「Relative pronouns」
- Cambridge Dictionary Grammar「Relative clauses: defining and non-defining」
