※本記事はJames Clear氏の「Atomic Habits」の考え方を参考に、日本人の生活に合わせて再構成しています(引用ではなく要点の応用)。
If-Thenで始める習慣化の基本
英語学習を“続く”に変える設計図
毎日15分×90日。コツは根性より設計。If-Then(もし〜なら→〜する)を1行で決め、環境とご褒美までセットにすれば、英語は自然と“日常”になります。
目次
TL;DR(先に結論)
- 1行ルール:
もし(状況)なら、(行動)を15分する - 4原則:見える化・魅力化・簡単化・満足化
- 開始条件:ハードルは“眠くてもできる”レベルに落とす
- 記録:打刻=行動。チェック1つで脳に“続けたい”を刻む
1. なぜIf-Thenか?
意思の力は夜に尽きます。If-Thenは「いつ・どこで・何をするか」を先に決めておく“自動化スイッチ”。迷いが消え、開始までの摩擦が最小になります。
例:「もし子どもを寝かしつけたら、ダイニングで英語日記を15分書く」
2. If-Then設計:4ステップ
- 状況を特定:既に毎日起きる合図(歯磨き後・通勤電車・寝かしつけ後など)。
- 行動を1つに絞る:リスニング or シャドーイング or 英語日記のいずれか。
- 15分に制限:短くてOK。“物足りない”が翌日の燃料。
- ご褒美を決める:チェック✓・カレンダー連続記録・好みのノンカロリードリンク等。
完成形(1行):もし(具体的な状況)なら、(英語行動)を15分する。終わったら(ご褒美)
3. 英語学習テンプレ(コピペして自分用に)
平日夜型
- もし子どもを寝かしつけたら、ダイニングで英語日記を15分書く。終わったら麦茶で一息ついて✓。
- もし食洗機を回したら、イヤホンを付けてPodcastを15分聞く。終わったらカレンダーに○。
通勤活用
- もし乗車して席を確保できたら、Ankiで単語を15分復習。降車前に✓。
- もし改札を出たら、会社の前でシャドーイング音読を5分だけ。今日はやったら勝ち。
朝活ミニマム
- もしコーヒーを淹れたら、ニュース1本を音読→要約を2文。終わったら日付スタンプ。
迷ったら「やり切り定義=15分 or 1単元」に固定しましょう。
4. 続く仕組み:4原則の実装
① 見える化(合図を目に入れる)
- イヤホン・単語帳は定位置(玄関トレイ/通勤バッグの外ポケット)。
- スマホは習慣アプリのウィジェットをホーム1枚目に。
② 魅力化(やりたくなる仕掛け)
- 「英語日記=お気に入りペン/ノート」で触りたくなる道具に。
- Podcastは推し番組だけを並べ、再生は1タップ。
③ 簡単化(開始までのタップ数を減らす)
- 前夜に教材を開いた状態で置く/アプリはフォルダ最上段。
- 時間は固定(例:22:15–22:30)。アラーム名は「If-Then:英語15」。
④ 満足化(終わった瞬間に快感を)
- チェック✓、連続日数表示、家族に「やったよ」と宣言。
- ご褒美ドリンク or 入浴を“学習後の儀式”に。
5. 続ける記録術(ハビットトラッカー)
打刻は最小労力で。カレンダーの連続マーク or ノートの□に✓で十分です。
| 週 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| W1 | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ |
| W2 | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ |
| W3 | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ |
| W4 | □ | □ | □ | □ | □ | □ | □ |
ルール:穴が空いたら翌日に“ミニ版”でリカバリー(5分だけでも□→△)。
6. ありがち失敗と対策
- 目標を盛りすぎる → まずは“物足りない”設定(15分)。
- 時間がバラバラ → アラーム固定+If-Thenを同じ状況に紐づけ。
- 環境が散らかる → 道具の定位置化。前夜セットで“ゼロ秒開始”。
- 飽きる → 同じ枠で「素材だけ」交代(Podcast↔英語日記)。
7. 次のステップ(各章ナビ)
本気で始めるなら、まずは全体像から。

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